就活戦線に疑問

皆さんは、自身の就職活動を覚えていますか?

大学3年も後半になると資料請求やOB訪問をしながら、4年の春からは会社説明会そして筆記試験や一次面接を受ける段階で履歴書を提出し、二次面接、三次面接で仮内定。

そして10月1日に正式内定で内定通知書を受け取り、残りの学生生活を締めくくるといったパターンだったのではないでしょうか?

しかし、このスタイルは日本独自で欧米にはありません。

欧米は採用は新卒、中途関係なくづ随時採用。大学での学士課程修了者には学士が授与されますが、学歴としては不十分で、大学院で修士号や専門職学位をとり、博士課程を修了し、論文が認定されれば博士号が授与されて、博士号があればある程度報酬の仕事に就けるといいます。

学費も高額で私学では4年間で2000万円、大学院までいけば3000万円を超えます。さらにアルバイトをしながら就活を行い。一年以内に就職できればラッキーなそうです。

就職できなければ、奨学金という名の借金が原因で自己破産も増えているのです。

それに比べれば、日本の学生は恵まれているように映ります。

現在の就活は3年の夏から冬にインターンシップがあり、12月から資料請求、3月に一斉にエントリーし、説明会などは来年は6月解禁で、4か月で就活を終え10月1日の内定を待つといったスケジュールで進みます。

私は日本の就活に疑問を感じています。

なぜ、同じ日程で同じルートで活動する必要があるのでしょうか?

採用する企業側の業務が楽だからでしょうか、いやむしろ就職業界が儲かるからではないでしょうか?

現在はエントリーをしなければ、就職活動の門が開かないといいます。

学生のマニュアルに沿った回答をして何がわかるのでしょうか?

SPIなど作為的に回答したものが役に立つのでしょうか?

 

私は出来れば、採用は随時募集に切り替え、新卒や中途の区別を撤廃すべきと思います。そして、世界中から募集すべきです。そうなると面接は英語だけでいいと思います。

「ここは日本だから」などつまらないことを言わないでくださいね。

私は日本の現在の微妙な空気感を払しょくするには、それくらいの荒治療が必要ではないかと思うのです。

毎年、就活のシーズンになると黒のリクルートスーツに身を包み、スマホを片手に就活する姿に違和感を覚えます。

スーツの色なんて,目立ったほうが若者らしくいいのではないでしょうか?

本当はマニュアルを気にしないで、自分らしさや個性を前面に出すように心がけるべきです。

真面目と無個性は意味が全く違います。

社会として、若者が若者らしく、生き生きと生きられる懐の深い社会を作ればもっと明るい国になるのではないでしょうか?

最近、様々な企業に仕事で伺いますが、生き生きとした社風の企業は少なくなったと思います。わかりやすく言えば「元気がない」のです。

世界競争時代を生き抜くためには、個性を重視し、画一的性重視の風土を捨て去る覚悟も必要だと思うのです。

最近、注目されている企業のダイバーシティー・マネジメントの目的は、ここにあると思います。

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