セルフマーケティング能力
今年は暖冬らしいのですが、寒いのは寒いですね。
さて、間もなく今年も終わり、新しい年を迎えます。
お陰様で弊社も来年で5期目を迎えることが出来ますことに感謝申し上げます。
今年最後の My Focus となりました。お読み頂きありがとうございます。
■企業の寿命は何年?
起業して会社が何年存続できるかご存知でしょうか?
国税庁の調査によれば日本の全法人数約255万社の内
なんと、設立5年で約85%の企業が廃業・倒産し、
10年以上存続出来る企業は6.3%、
20年続く会社は0.3%
さらに、30年続く会社は、0.025%
企業30年説はこういうデータの裏付けのもとに成立しているのだと分かります。
最近、ソフトバンクの孫社長も全社員の前で「会社を立ち上げて30年後に生存できる確率は0.03%で、生き残れていることはすごいことなんですよね・・・。」と述べていらっしゃいました。
別のデータも調べてみました。日本経済新聞が1996年に新設法人8万社の行方を調査しました。
当時の存続率は「1年後で60%、3年後で38%、5年後で15%、10年後が5%」と近い数字になっていますので、この数字に信憑性はあると言えるでしょう。
また全法人で、決算が黒字なのは30%しかなく、実に70%の企業が赤字だそうです。
上場企業で黒字は当然といった考えがあるかもしれませんが、その傘下の中小企業は必ずしも黒字ではないと思います。むしろ、親企業が黒字決算をするために、そのしわ寄せが下請けの中小企業に行っていることが、少なからずあることを私も知っています。
ですから、黒字決算の企業に勤めているから大丈夫ともいえないわけです。
世界中で競争が激しくなってきています。特に成熟産業はぎりぎりの勝負を求められており、「企業は安泰の時代」は終わったと言えるでしょう。
■これからの時代
コレカラの時代は、「個の力」が求められます。このことは、チーム競技のスポーツも同様です。この卓越した能力が無いと、サッカーの世界も、アメフトの世界もチームワークだけでは勝てない時代になっています。
「個」に求められる能力に「セルフ・マーケティング能力」があります。これは、自分の価値を最大化するために、どんな環境でどの分野で、何を売りにしていくかを考えることのできる能力を意味します。
「セルフ・マーケティング能力」は自分の価値を最大化するための自分の得意分野を考える際に必要です。「自分を差別化する」といった表現も出来ると思います。
「この組織の中で、自分の能力と価値を最大化する分野はなんだろう?」と考える際に必要です。
今後、専門分野は「ニッチ化」するでしょうから、方向性を間違うと命取りにもなりかねません。
これからはAI(人工知能)との競争も顕著になるでしょうから、しっかり自分を見極めて、何かで「とんがった存在」を確立していきたいものです。