2月の風の便り
1月23日に解散した衆議院の投開票が、2月7日に行われます。
皆さんは、この選挙をどのように受け止めておられるでしょうか。
今回の衆議院総選挙は、「連立を前提とした現実政治をこのまま任せるのか、それとも別の選択肢を探るのか」を、私たち一人ひとりが生活実感を軸に判断する選挙だと言われています。難しい政治の話というよりも、日々の暮らしと地続きの選択だと捉えると、少し見え方が変わってくるかもしれません。
実質的な意味を考えると、今回の選挙は連立政治の是非を問うものでもあります。単独政党による政権運営ではなく、連立を前提とした政治が続く中で、政策決定は合意形成型になりやすく、スピードや一貫性が課題になる場面も少なくありません。それでもなお、この形を支持するのか。あるいは、別の可能性を模索するのか。その判断を国民に委ねる選挙だと言えるでしょう。
同時に、生活に直結する政策への評価という側面も強く表れています。物価高対策、消費税の扱い、外国人政策など、今回の争点はいずれも抽象的な理念論ではなく、家計や将来不安に直結するテーマばかりです。「将来どんな国にしたいか」以上に、「今の生活をどう守るのか」に重心が置かれている点が、今回の選挙の大きな特徴ではないでしょうか。理念型というより、生活実感型の選挙だと感じます。
長い目で見ると、今回の総選挙の本質は、「何を言うか」よりも「本当に回せるのか」にあります。物価高が続き、社会保障負担が増え、国際環境も不透明さを増す中で、きれいなスローガンよりも、現実に対応し、調整し、継続していく力が問われる局面に入っています。
少し視点を個人に戻してみましょう。選挙で決まるのは、私たちの人生設計そのものではありません。しかし、人生設計の「土台となるルール」は確実に決まります。税制は可処分所得や貯蓄、投資に影響し、社会保障は老後の安心や働き方に関わります。教育政策は子育てに直結し、労働政策は働き方の選択肢を左右します。選挙とは、人生がどのような条件のもとで展開されるのかを左右する選挙と言えるのです。
ここで考えたいのが、「無関心」という選択です。投票しないという行動は、中立ではありません。重要な人生の前提条件を、誰かの判断に委ねることでもあります。家計を確認せずに支出を任せることや、健康診断を受けずに日々を過ごすことと、構造的にはよく似ています。
選挙とは、自分の人生をどう生きるかを決める前に、その人生が展開される「社会の設計図」に関与する行為です。ぜひ関心を持ち、情報を確かめ、自分なりに考えたうえで、国政に参加する一歩として選挙権を行使してはいかがでしょうか。
代表 坂田 嘉一



















