5月の風の便り

5月になりました。GW(ゴールデンウィーク)の真っただ中です。久しぶりに賃金がベースアップした企業も多い中、連休を楽しんでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

 新聞などの報道によりますと、425日に総務省が発表の消費増税後初となる4月の東京都区部の消費者物価指数(CPI、中旬の速報値、2010年=100)は生鮮食品を除く総合が前年同月比2.7%上昇の101.7だったとのことです。上昇率は、4月1日に消費税率を5%から8%に引き上げた影響で、日本経済がデフレ期に入る前の1992年4月(2.9%上昇)以来22年ぶりの大きさとなりました。日銀は8%への消費増税が4月の消費者物価を前年同月に比べ1.7%押し上げる影響があるとしていましたので、これをもとにすれば、増税の影響を除いた「実質ベース」の上昇率は1.0%で、3月(1.0%上昇)と同水準となります。  ただ、一部商品をみると洗剤は前年同月比で9.5%上昇するなど一部は消費増税分を大きく超えて値上がりしている商品も出ており、バラつきは出ています。第一四半期の動向に引き続き注目が必要だと思われます。

 話は変わりますが、最近、マレーシア航空の失跡事件、韓国の大型客船沈没事件など不可解な事件が続いています。また、世界情勢も「ウクライナ問題」が大変重要な局面を迎えています。東南アジアのタイなど新興国の混迷、日中韓の関係改善など多くの課題が山積しています。先日アメリカのオバマ大統領が訪日され、日米においてはTPP問題の早期決着が求められています。

穏やかな日常生活を送れている日本は平和な国です。しかし、世界中で様々な不協和音がシンクロし始めています。日本の学者の中にも「第一次世界大戦の1914年当時の世界情勢に似てきている」と指摘する方も出てきました。極東の国日本ではなかなかその温度が伝わりにくいので、こういった事実も忘れないように生活しなければなりません。せっかくのゴールデンウィークです。少しでも時間があれば世界に目を向け情報収集するものいいかもしれません。

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