7月の風の便り
「後半戦」をどう生きるか
梅雨明けが待ち遠しい7月となりました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。サッカーのワールドカップでは、日本はまたしてもブラジル戦はまたしてもベスト16の壁に阻まれましたが、毎日熱戦が繰り広げられており、寝不足の方も多いのではないでしょうか?
2026年も早いもので折り返し地点を過ぎました。年初に立てた目標に向かって順調に進んでいる方もいれば、忙しい日々の中で少し忘れてしまったという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、人生も家計も大切なのは「年初に何を決めたか」ではなく、「途中で何度でも軌道修正できるか」です。7月はまさに、人生の後半戦に向けて立て直しを行う絶好のタイミングです。
■静かに進む社会の変化
私たちの周囲では、大きなニュースにならなくても様々な変化が進んでいます。物価上昇は依然として続いています。食料品や日用品、外食費など、日々の生活の中で値上がりを実感する場面も少なくありません。
一方で、日本銀行の金融政策正常化に伴い、政策金利が0.75%から1.0%への引き上げが決まりました。金利のある世界が少しずつ戻りつつあります。住宅ローン利用者にとっては負担増への不安がある一方、預金金利の上昇という追い風も見え始めています。
さらに、日本の人口減少も加速しています。2025年の出生数は約67万人と過去最少を更新しました。働く人が減り、高齢者が増える社会の中で、社会保障や税負担の在り方も少しずつ変わっていくでしょう。
こうした変化は一夜にして起こるものではありません。しかし、静かな変化ほど気付いたときには大きな差になっているものです。
■今こそ「人生の棚卸し」を
年末には多くの人が一年を振り返ります。しかし、本当に効果的なのは年の途中で振り返ることです。
例えば、「家計は予定通り管理できているか?、健康状態は維持できているか?、学びや自己投資は継続できているか?、家族との時間は十分に取れているか?、資産形成は計画通り進んでいるか?」など。こうした項目を確認してみるだけでも、自分自身の現在地が見えてきます。人生は目的地だけを見るものではありません。現在地を知ることも同じくらい重要です。
■ボーナス後に考えたい「お金の働かせ方」
夏のボーナスを受け取った方も多いことでしょう。近年の株価上昇によって、NISAや確定拠出年金(DC)の資産残高が増えたという方も少なくありません。そんな時こそ確認したいのが「リバランス」です。
資産が増えることは喜ばしいことですが、株式の比率が高くなりすぎると、将来の相場変動時に想定以上の値下がりを経験する可能性があります。リーマンショックやコロナショックの時も、多くの投資家が「上がり続けると思っていた」資産の大きな下落を経験しました。
投資で大切なのは予測ではありません。「上がっても下がっても続けられる状態を作ること」です。半年に一度、自分の資産配分を見直すだけでも、将来の安心感は大きく変わります。
■人生100年時代の本当の備え
将来への備えというと、多くの人はお金を思い浮かべます。もちろん資産形成は重要です。
しかし、人生100年時代において本当に重要なのは、お金だけではありません。
・健康という資産
・知識という資産
・経験という資産
・人とのつながりという資産
これらはすべて、「無形資産」と呼ばれており、人生後半の豊かさを支える大切な財産です。特に人口減少社会では、人とのつながりの価値がこれまで以上に高まっていくでしょう。定年後の孤独や社会との断絶が大きな課題となる中で、地域活動や趣味、学びの場への参加は、将来への重要な投資とも言えます。
■小さな行動が未来を変える
変化の時代だからこそ、大きな決断よりも小さな行動を続けることが重要です。
毎月の家計簿をつける。
月に一冊本を読む。
毎日少し歩く。
積立投資を継続する。
家族と将来について話し合う。
どれも派手なことではありません。
しかし、人生を大きく変えるのは、いつもこうした小さな習慣の積み重ねです。
2026年も後半戦に入りました。未来は予測するものではなく、準備するものです。この7月が、皆さまにとって自分自身の人生を見つめ直し、より良い後半戦への第一歩となることを願っています。暑さが本格化する季節です。どうぞ健康に気を付けながら、充実した夏をお過ごしください。
代表 坂田 嘉一



















