彼を救えるのは家族しかいない
今年は年明けからショッキングなニュースが多い。
スマップ独立騒動、ベッキー休業そして清原逮捕。
中でも、スポーツ界に激震が入ったのが元スパースター清原氏の逮捕だ。
麻薬使用は米国では逮捕にならないのかもしれないが、麻薬は日本では禁止されている。同情するつもりはないが、この事件から様々な人生のヒントを得ることが出来ると思う。
■清原氏の数奇な人生
10代からスタートしての人生を送ってきた人物の気持ちになることはできないが、特別な心理状態であることは間違いない。
特に清原氏はプロになるときのドラフトでの裏切られた時から、人生の歯車が狂っていたのかもしれない。結局、周りは彼の才能やスター性を利用しようと動くが、本当の信頼関係を築けないまま、選手生活を送っていたのではないか?スポットを浴び続けながら彼は何を信じればいいのかが見えなくなっていたのかもしれない。
迷路に迷い込んで、完全に出口を見失っていたに違いない。
結局、「彼にとっての唯一心の支えは、やはり家族ではなかったか?」。
離婚によって、愛する息子たちと会えなくなったことは、彼にとっての心の支えを失うことになり、完全なバランス崩壊につながったのであろう。
もちろん、麻薬については随分前から使用していたようなので、そこには同情の余地はないと思うが。
■トップアスリートの人生設計は難しい
スター選手の家族も特殊な事情があるだろうが、現役後半あるいは引退するとおかしくなるケースが少なくない。
これは個人的な意見だが、アスリートは選手生命が短く、引退後の人生の方が長い。できれば、引退の時にライフ・コーチのような方にサポートを仰ぐべきだと思う。
マザーテレサは生前、「人類の最大の病は【孤独】である」と述べていたというが、今回は痛切にまさに孤独の末路を感じた。
しかし、清原氏の人生はまだ終わったわけではない。
社会人として、一人の人間として命がけで社会復帰を果たしてほしい。
そして私人としての人生を全うすればいいと思う。
それが彼の人生の逆転満塁ホームランになるはずだ。