2月の風の便り
今朝(2月1日)早朝に、イスラム国に囚われていた後藤健二さんが、殺害されました。
ご家族関係者の方々にお悔やみ申し上げます。
日本に住んでいれば平和が当たり前と感じますが、世界を見渡すと平和な国ばかりではありません。
今回の事件を世界に目を向ける機会にすべきではないかと思います。
●紛争地域に住む人は23億人以上
世界では武力紛争があちこちでおきている。イラクでは国の内部で混乱がおきているし、イスラエルとパレスチナの紛争は解決のめどが立っていない。
2005年のデータによると、27カ国で32の武力紛争がおこっている。その地域に住む人の合計は、23億3000万人。じつに世界人口の3人に1人は、戦禍に巻きこまれている計算になる。いちばん被害を受けるのは、そこにくらす人びとだ。
●現代の戦争の現実とは
スーダンでは過去20年にわってむごい内戦がつづいた。(1983―2005)。政府と反対勢力との戦闘に、多くの市民が巻きぞえになった。スーダンはいま、世界で最も多くの難民を抱える国だ。人口の10%以上、450万人が故郷を出て避難した。
コンゴ民主共和国の紛争では、1998年から2002年の間に300万人以上が戦争や病気の犠牲になった。 2002年末に平和協定が結ばれたが、いまだに戦闘がつづいている地域もある。
戦後の復興には時間がかかる。ベトナムでは、戦争中(1960―1975)に米軍がまいた枯れ葉剤の影響で、30年たっても作物が育たない。クウェートでは、第一次湾岸戦争(1991)によって原油が流出し、大切な水源である地下水が汚染されたまま。コソボでは化学工場や製油所が爆撃され(1999)、町には黒い雨が降り、発ガン性の高い物質がまきちらされた。これが現代の戦争の姿だ。
●反政府武装勢力と人道的支援活動
反政府武装勢力との戦いはむずかしい。かれらは軍服を着ていないので、民間人と区別がつかない。だから、戦闘の巻きぞえになる被害があまりにも多い。また、かれらは、陣地を確保したり、住民に言うことをきかせるために、爆弾や地雷を使う。かれらが軍事行動をおこせば、必ずといっていいほど住民が被害にあう。
戦争を終わらせる努力はつづいている。でもいままさに危機にさらされている人たちを救うため、国際赤十字のような人道的な団体が活動している。それすら、妨害されることも多い。
以上「Giving Handsサイトより」http://giving-hands.jp/worldfact.html
紛争地域は今後縮小するでしょうか?米国のリーダーシップもすっかり影をひそめ、まさに混沌とした状態が続いています。
このまま紛争やテロ行為が拡大すれば、我々の平和や安定した生活も保障されない時代が来るかもしれません。
「我関せず」を決め込まずに、ニュースや報道から流れる一方通行の情報だけでなく、積極的に知る努力をしてはいかがでしょうか?
世界中の多くの人々は豊かになるために日々努力をしているはずなのですが、貧富の差は米国だけでなく世界の先進国でも進行しています。
一部の人々に富があまりにも偏ってしまっています。特に、米国では1%の人々が富の50%以上を独占しています。逆に中間層は貧困層へ転落しているのです。
市場主義でみんなが豊かになれない時代になったのであれば、新しい秩序が求められるでしょう。
世界中の紛争は、そういった多くの人々の悲鳴なのかもしれません。
弊社が事業で営んでいる、人生設計支援も平和前提で成り立っています。国が盤石で、社会保障が安定しており、紛争や戦争がない前提なのです。
紛争がこれ以上拡大せずに、時間がかかっても収束していくことを祈りたいと思います。