10月の風の便り

暑い夏から10月になりようやく本格的な秋到来です。しかし今年の10月は厳しいニュースが入ってきています。

2022年になってから値上げラッシュが続いています。昨年の秋から始まった値上げラッシュから1年。今年の10月にはまた大幅な値上げラッシュで、今年になってから最も多い6,500品目を超える値上げが予定されています。そんな中、特に食料品価格が上がり続けている主な要因としては、小麦や大豆、原油価格の高騰に加え、円安による輸入コストが上昇していることがあげられます。

また、10月は意外なものが値上げになります。それは雇用保険です。雇用保険は社会保険の一つで、保険料は、事業主と労働者のそれぞれが、国によって定められた保険料率を負担します。給与から天引きされているので保険料がいくらか気づいてない人もいるかもしれません。10月から、雇用保険の保険料率が変更となり一般事業の場合、労働者負担・事業主負担ともに0.2%引き上げられ、労働者の負担は0.5%となります。月収が30万円の人の場合、雇用保険料が今まで900円だったのが10月から1,500円になります。

10月より6500品目と一斉値上げのイメージがありますが、これが終わりではありません。世界的な天候不順で今秋は十分な収穫が得られていません。また、来春には公共交通機関や私鉄やバスなどの値上げも予定されおり、この動きはしばらく続きそうです。世界の中で、デフレが続いた日本もいよいよ物価上昇トレンドに入れば、賃金を上げていく必要に迫られますので、来春に向けての賃上げ交渉の行方も気になります。

ライフマネジメント研究所

代表 坂田 嘉一

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