10月の風の便り

爽やかな季節10月になりました。今年もあと3か月となりました。

今日から消費税は10%になりました。軽減税率もあり慣れるまで暫くかかりそうです。10%でも高い感覚がありますが、消費税はまだまだ上がりそうです。

今年の415日に経済協力開発機構(OECD)が公表した「対日経済審査報告書」は、日本経済の人口減少に対して警鐘を鳴らし、プライマリーバランス(財政の基礎的収支)を黒字化するためには消費税率を最大26%まで引き上げる必要があると指摘しています。10%はまだ序の口ということになります。報告書では日本経済について、「2050年までに人口が1億人程度まで減少する」ことに伴う高齢化と債務拡大という長期の課題に直面しているとし、財政持続性を担保する具体的な計画を示すべきと指摘。「税収拡大の手段として主に消費税が望ましい」としています。消費税のみにより十分な水準の基礎的財政黒字を確保するためには、税率を20━26%まで引き上げる必要があるとしています。

また、日本経済の先行きに関しては、世界的な貿易摩擦が企業の先行きを不透明にしており、投資にも影響している点を懸念。日本経済の民間消費を下支えするためには、基本給上昇率の引き上げが重要と強調しています。また労働力人口が2050年まで現在より25%減少するとして、外国人労働者を増やすのが非常に重要とも指摘しています。

日本では現在、開催中のワールドカップラグビーに、来年の東京オリンピックと明るい話題が続くのですが、その一方では財政破たんへのカウントダウンは確実に進んでいるのです。

 

国民の認識不足の解消と、何よりも長期的な財政再建案を我々国民に示せる政治家の登場こそが、望まれることなのではないでしょうか。

 

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