10月の風の便り

今年も残り3か月となりました。新型コロナの影響が続く中で、来年度の税制などについて12月に向けて本格協議が行われる時期でもあります。2021年度の税制改正では、昨年は消費増税対策(=景気対策)でしたが、今年は新型コロナ対策(=景気対策と予防対策)として追加予算が組まれることになりその規模は105兆円と報道されています。

予算の中身としては、昨年導入した住宅ローン減税の特例措置延長です。現在は控除を受けられる期間を通常の10年間から13年間に延ばしていますが、対象は今年12月末までの入居者までとなっています。不動産業界としては入居期限の2年程度の延長を求めています。

昨年のこの時期には米中貿易戦争の真っただ中で、景気の減速が始まっている中で、日本は消費増税を実施しました。その直後の11月には中国武漢を由来とされる。新型コロナの感染拡大が始まり、3月には世界中でロックダウンが実施され、世界経済は止まりました。あれから6か月以上が過ぎ、世界的に特に欧米での感染再拡大が止まりません。この背景には、長すぎる自粛要請に対する、民衆の不満が爆発した結果でもあります。マスクを外し、ソーシャルディスタンスを無視し、コントロールが効かなくなっていることも一因にあるでしょう。日本人には、信じられないことですが、これは民族性の違いもあると思います。収束にはまだ1年はかかるといわれていますし、ワクチンの信頼性も担保されていませんので、ここはじっと耐えるしかないと私は思います。スペイン風邪などの過去のウィルスも2年程度で落ち着いたとされています。

来年は世界経済の正念場です。IMFによれば経済成長率は、来年底を打つと予測しています。また、日本経済にとっては、延期となったオリンピックが開催されるか大変注目されます。国民の英知を絞って、開催されれば世界中が歓喜に包まれることでしょう。

11月には世界中が注目する、米国大統領選挙があります。次のリーダーはトランプ続投か目が離せません。その結果によって、世界秩序が保たれるのか、戦争に向かうのかが分かれるのかもしれません。世界平和を目指す力と、破滅に向かう力のパワーゲームが展開されているのです。

我々は、世界平和を強く願うばかりです。今やるべきことは新型コロナの11月以降の第二波に備えて、世間の迷惑にならないように緩やかに備蓄を進めることかもしれません。不足する物資はもうわかっていると思います。3か月分程度の備蓄で十分だと思います。10月は「備蓄の月」にしましょう。

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