11月の風の便り

11月になりました。昨年の同時期は米中貿易戦争が激化しており、経済も不安定さを増していました。そして、中国武漢で新型コロナウィルスが発生拡大し始めた月であったと思います。当初は日本ではSARSの時のような騒ぎにはなっていませんでしたが、中国からイラン経由で12月にヨーロッパそして米国へと感染拡大していきました。

日本では、英国の大型客船が船内で感染拡大し、横浜港に入港したものの下船許可しないまま、船内はパニック状態だったと思います。2月には国内でも感染拡大が始まりました。さらに3月以降は世界中でロックダウン。日本でも外出自粛となり、東京オリンピックも延期となり、経済は大打撃を受けました。現在も本格的回復までにはまだ時間を要する状況が続いています。

今月11月3日は米国大統領選挙の投票日です。コロナの影響で郵便投票も実施されていますので、開票結果が出るまでには時間かかなりかかるようです。当初は優勢であったバイデン候補も中国がらみのスキャンダルが発覚し失速。選挙への影響は避けられない状況のようです。まさに、今年は「混沌」という言葉がぴったりの一年となっています。

一方で、2~3月に暴落した株式市場も夏場に回復したものの、ここにきてIT株が急降下、相場は再び下落を始めています。大統領選挙の結果は米中関係そして世界経済への影響は大きいと思いますが、まずはコロナ問題の収束が景気回復のために不可欠なのだと思います。収束してもコロナ前の生活には戻れないかもしれませんが、次の一歩を踏み出せるのではないでしょうか。

また、先が見えない状況が、これだけ長く続くと「心の状態」への影響も甚大だと思います。人生で重要な時期とコロナが重なった場合、例えば「東京オリンピックに出場予定であったアスリートたち」、「甲子園球児」、「受験生」、「就活生」などの方は「人生を変えてしまうような一年」となっていると思います。そして、医療関係者の方の疲労も蓄積していると思います。まずは、ご家族や関係者の方には、しっかり寄り添い、サポートをお願いしたいと思います。我々含め世界中のほとんどの方は少なからず影響を受けています。

人生のこのような出来事は「受け止め方」によって、立ち直れるスピードも違います。じっくり時間をかけながら、この出来事の「意味づけ」をしっかり行い、新しい年には次の一歩を踏み出していかねばなりません。その前に、国内でも新型コロナの第3波?が襲来する可能性が高いようですので、今月はしっかりと備蓄と健康面での備えを行いましょう。「耐え忍び春を待つ」必ず春は来ます。

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