12月の風の便り「家計の決算について」

12月になりました。新型コロナの第三波の渦中です。米国の大統領選挙は日本ではバイデン氏勝利の雰囲気ですが、米国では選挙の不正などが報道されるなど、年明けまでもつれそうです。

12月は「家計の決算月」でもあります。「家計の決算って何?」と思われる方もいるかもしれません。そこで簡単に「家計の決算」について説明しておきたいと思います。

「家計の決算」と言っても企業並みに分厚い資料を作成する時間はありませんし、その必要もないでしょう。家計の決算のポイントは、「売上=稼いだお金」と「利益=純増金融資産」そして「経費=使ったお金」の3つを把握することです。つまり、「単年度収支を明らかにしよう」ということです。

「稼いだお金」とは、給与所得者なら総支給額から年金保険や健康保険といった社会保険料、さらに所得税などの税金などを差し引いたいわゆる「手取り額=可処分所得」をいいます。年末に勤務先より「源泉徴収票」を受け取りますので、ここでチェックできます。給与所得以外の株式などの配当収入や不動産収入などは、「税引き後の金額」を指します。

「純増金融資産」とは、一年間で増えた金融資産のことです。そして、「稼いだお金」と、「純増金融資産」の差額こそ「一年間で使ったお金」です。「使ったお金」が「稼いだお金の90%以下」なら「健全な家計」と判断していいと思います。しかし、お子様の進学時期は、一年間の収支が一時的にマイナスになることもあるかもしれません。できれば、教育費の必要な時期(18歳満期でなく17歳にするなど)に合わせて、学資保険などで資金を準備しておくことで「年間収支」の黒字が確保できます。単年度の赤字は肥大化させないことが重要です。

家計の決算の数字が把握できれば、自分なりの評価をしましょう。そして結果に至った理由を整理しておきましょう。勝因はなんであったか、敗因は何だったのかを把握しましょう。今年の状況が把握できたら、来年の目標を設定します。具体的に「一年後に金融資産を幾らまで殖やしたいのか」を明確にしましょう。

弊社の「My Life Coach」(法人契約専用サイト)では、12月に特集を組んでいます。専用のフォーマットがダウンロードできますので、印刷してじっくり「家計の決算」を実行してください。今年はコロナの影響で冬の賞与も厳しいと思いますが、今年こそ家計の決算を実施しましょう。

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