12月の風の便り

いよいよ師走になりました。昨年同時期は新型コロナの第三波の渦中でしたが、再び新たな変異種「オミクロン株」により世界で感染再拡大と再び猛威を振るっており、日本にも第六波の来襲が懸念されています。慌しい季節の時期に、不安要素が減らない年末となっていることが大変残念でが、ただ時間を過ごすだけも避けたいものです。

12月は「家計の決算」の大切な月です。「家計の決算って何?」と思われる方もいるかもしれませんので、改めて「家計の決算」について説明しておきたいと思います。

「家計の決算」とは、企業の決算の「家計版」を意味します。但し、企業並に分厚い資料を作成する必要はありません。家計の決算のポイントは、「売上=稼いだお金」と「利益=純増金融資産」そして「経費=使ったお金」の3つを把握することです。

「稼いだお金」とは、給与所得者なら総支給額から年金保険や健康保険といった社会保険料、さらに所得税などの税金などを差し引いたいわゆる「手取り額=可処分所得」をいいます。年末に勤務先より「源泉徴収票」を受け取りますので、ここでチェックできます。給与所得以外の株式などの配当収入や不動産収入などは、「税引き後の金額」をカウントします。

「純増金融資産」とは、一年間で増えた金融資産のことです。

「使ったお金」とは、そして、「稼いだお金」と、「純増金融資産」の差額です。「使ったお金」が「稼いだお金」の90%以下なら「健全な家計」と判断していいと思います。(但し、自動車や住宅の購入時やお子様の進学時期は、一年間の収支が一時的にマイナスになることもあるかもしれません。)しかし、このようなライフイベントの年は、単年度の赤字は肥大化させないことが重要です。

家計の決算の数字が把握できれば、次に「評価」をします。また、結果に至った理由を整理して、勝因はなんであったか、敗因は何だったのかを把握しましょう。今年の状況が把握できたら、「来年の目標」を設定します。具体的に「一年後に金融資産を幾らまで殖やしたいのか」といった目標を明確にしましょう。

弊社の「My Life Coach」(法人契約専用サイト)では、12月に特集を組んでいます。「人生のテンプレート」から専用ワークシートがダウンロードできますので、印刷してじっくり「家計の決算」を実行してください。

多くのご家庭では今年もコロナの影響で冬の賞与も厳しいと思います。今年こそ家計の決算を実施しましょう。

人生戦略コーチ 坂田 ヨシカズ

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