3月の風の便り

今日は3月1日です。新型コロナの影響もようやくピークアウトし始めています。発令された緊急事態宣言が大阪、兵庫、京都、愛知、岐阜、福岡の6府県で1日、解除されました。東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県は7日の期限まで継続となっています。

昨年の春は新入社員の研修もできない状況で大変だったことも遠い昔のように感じるのは、それだけ劇的な変化の一年を過ごしたからでしょう。オンラインで多くのことが可能であることを学んだ一年でした。

これまでの時代を振り返ると、1947年~1989年の米ソ冷戦時代、1970年代のオイルショック、1980年代のバブル崩壊、1995年の高速道路の崩落に驚愕した阪神大震災とその2か月後に起きた日本最大のテロ事件・地下鉄サリン事件、米国が仕掛けたイラク戦争、21世紀に入り2000年のITバブル崩壊、2001年の米国での9.11事件、そして2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震、そして2018年より激化した米中貿易戦争と直後の2020年の新型コロナウィルスの世界感染で経済は止まりました。米中貿易戦争から現在の流れは、第一次世界大戦中の1918年のスペイン風邪から1929年の世界恐慌、そして第二次世界大戦へ発展していったことを思い出さずにはいられません。

世界は今回の出来事をどう乗り越え収束へ向かうのでしょうか?世界戦争に発展するのでしょうか?各国のコロナ対策として打ち出している金融政策の後始末はどうするのでしょうか?今回、各国の債務が急拡大した結果、金融政策を継続しながら徐々に金利を引き上げる舵取りをFRBや日銀などの中央銀行が担うことになります。予想以上に経済回復が数字上明らかになれば、日常はある程度回復できるかもしれません。そのためには安全なワクチンの普及が重要ですし、日本にとっては今月に決定する東京オリンピックの開催の可否が経済への重要な影響を与えます。今回は神風が吹くのかどうか今月の最大の注目ポイントです。

まだまだ予断は許さない状況ですが、来月には桜が咲きます。「春のこない冬はない」のです。まずは、今我々の目の前のことに集中しましょう。そして、より良い世界の到来を祈りましょう。

 

2021年3月1日

代表取締役 坂田 嘉一

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