4月の風の便り

爽やかな春本番ですが、平成がいよいよ終わります。

私には今回のイチロー選手の引退と重なるように思えます。平成30年間はイチロー選手の現役28年でもありました。まさに平成と共にその存在があったと言えるでしょう。

 辛口のコラムニストで米紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者は、背番号51へについて「MLB挑戦に全てをかけたことで決まったイチローの偉大さの定義」とのタイトルでコラムを執筆しています。その中で「球界史上最も重要な選手の一人」と最大級の賛辞を送っています。

「イチロー・スズキはメジャー球団と契約を結んだ最初の日本人野手であった」と紹介し、「しかし、彼は単なる普通の選手ではなかった。単なる偉大な選手でもなかった。「イチロー」は「ファーストネームだけで成功を表す」存在だと表現しています。

 ■平成のパイオニア

野茂英雄氏が「パイオニア」として切り拓いたメジャーへの道。そして、日本人野手への評価を変えたのがイチローでした。イチローは先駆者であり、その後の全ての日本人野手たちがMLBに挑戦しやすくなったのは、イチローのおかげだと言えます。

イチローはポスティングシステムで海を渡り、マリナーズ移籍1年目の2001年に首位打者と盗塁王に。史上2人目となる新人王&MVPのダブル受賞を達成し、マリナーズは歴代最多タイのシーズン116勝を挙げた。圧倒的な打撃技術の高さ、スピード、守備力、強肩などを誇る背番号51は、パワー全盛だったメジャーに新たな風を吹かせた。その後、10年連続200安打&オールスター選出&ゴールドグラブ受賞、2004年のメジャー新記録262安打などなど……メジャーを席巻した活躍はまさに爽快だった。

■日米通算4367安打

この安打数は破られるだろうか? “世界記録”の日米通算4367安打は「情熱、献身、技術から生まれた」と言われている。「情熱」のレベルは我々の想像を超えていると思う。

 平成の伝説として、後世に語り継がれるに違いないイチロー。

夢をありがとう。お疲れ様でした。

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