4月の風の便り

いつもお世話になり有難うございます。4月になりコロナ感染拡大から2度目の春を迎えています。昨年のこの時期は、「(緊急事態宣言のような)こんな春があるなんて・・・」と感じながら、このコラムを書いたことを遠い昔のように感じています。また、ここにきて第4波も来ており予断を許しません。

今月は新社会人を迎える企業も多いと思いますが、新人研修は、昨年同様にリモートが主流のようです。オンライン研修では、さすがに従来型の「学生から社会人への意識転換」を図ることは難しいかもしれません。コロナ収束後に再教育を前提としたプログラムを準備し、本質的な学びの機会を3年次研修などでカバーすればいいと思います。(資格講座や実務研修であれば、知識を学び、録画で復習も有効だと思います。)来年以降は収束に向かっているでしょうから、リアルとデジタルを上手く組合わせた、新しいスタイルの教育体系を進めることになるでしょう。

コロナと同時に注目すべきは、世界経済と世界秩序の今後の展開になります。リーダーシップに欠ける現在の米国には多くは期待できません。日本は新しい世界との関係性を模索する段階にシフトしつつあります。もともと、島国で大陸的な発想に乏しいことを再認識する必要があります。「自らの意志をしっかりと持つこと、そしてそれを上手く相手に伝えること(多少の軋轢を恐れないこと)」がとても重要だと思います。「語学が苦手だから・・・」などを理由に通訳などを頼りすぎるのも問題です。「語学は必須でコミュニケ―ション能力、そして胆力」これを磨くことが重要です。世界的に進む世代交代などの新陳代謝を活発化する必要もあります。

このような話を「それは自分には関係ない」と思うのであれば、それは「自覚に欠ける」ということになるのではと思います。自分の「国、民族」とは我々のルーツですので、このことを強く自覚し日々生きることは、平和な時代には特に忘れがちな事でもあります。

満開の桜を眼前に「日本人としての誇り」を忘れてはいけない。そんな春を迎えています。

令和3年4月

代表取締役

坂田 嘉一

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