6月の風の便り

平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。例年より早めの梅雨入りとなっている地域が多いと思いますが、弊社は6月で2012年のスタートから創業7年目を迎えました。ご支援いただいている多くの皆様に心から感謝申し上げます。

 

■人生100年時代に思う

ここ3年ほどで人生100年時代といわれるようになりました。きっかけは、201611月に発刊された『LIFE SHIFT(ライフシフト)』と題した本が売れたことでしょう。この本では「リカレント教育」という長く働くための再教育が重視されています。本書によれば、現代社会において人類の寿命は10年間で23年伸びていること。特に日本人の場合は、例えば2007年生まれの子どもの半数が到達する年齢は107歳と記されており少々驚きました。2017年生まれなら110歳に到達することになります。人生80年時代の人生設計では、通用しない時代になったといえると思います。

 

■人生100年時代のシミュレーションを提供開始

そこで、弊社ではそれまで85歳としていたライフプランシュミレーションを「人生100年時代のライフシュミレーション」として提供を開始しました。本サービスは法人契約のみの限定サービスですが、これで、何歳まで働くべきかを家族構成や金融資産とのバランスで考えることが可能になりました。

 

■重要性を増すリタイアメント年齢

このシュミレーションをやってみると、老後資金として60歳までいくら準備すればいいかといった視点だけでは、十分な老後設計は難しいことがわかります。重要なのは、ストックとしての金融資産とキャシュフローとしての十分な収入。特に後者は、年金以外の収入をどうするか?

まずは、リタイアメント年齢を何歳に設定するかが重要です。仮に、70歳まで給与所得が確保できれば、公的年金は70歳まで繰り下げが可能となります。この結果、42%増の年金を70歳から確保することが出来、キャシュフローが大幅に改善します。金融資産の減り方もかなり緩やかになり豊かな老後設計が見えてきます。

 

■もう一つの視点

もう一つ重要な視点として、老後の基本生活費を幾らで見積もるか?セミナーでは、予想以上にかかると説明していますが、現役時代の生活レベルを急に落とせない点を忘れてはいけません。つまり、50代からシンプルライフへ徐々にシフトしていかなければ、お金がいくらあっても足りません。また、金融資産を運用しながら取り崩す際の、運用利回りの設定も重要なポイントです。

 

■組み合わせパターンは無限大

少なくとも以上のようなことを考える上で、「人生100年時代のライフシミュレーション」は「人生を見える化」してくれる、便利なツールです。リタイアメント年齢の設定、基本生活費の設定、運用利回りの設定などをうまく組み合わせて、自分流の人生設計を考えていただきたいと思います。

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