7月の風の便り

夏本番を迎えました。

お蔭様で当社は創業5周年を迎えました。

2012年の創業から現在の事業を展開することができましたのも

ひとえに皆様のお引き立てによるものと厚くお礼申し上げます。

 

■『会社生存率』

『会社生存率』とは、法人組織が設立されてから倒産するまでの期間を国税庁がデータベースにまとめたもの。基本的に法人組織は、法務局へ「会社設立届け」を提出して、そこで受理されて初めて「会社組織」としてみなされます。

100社あったら、どれくらいが残るのでしょうか?  

5年で会社の生存率は 14.8% の約14社

10年なら 6.3% 約6社 

20年 0.4% ほぼ0社

30年 0.021% ほぼ0社

だそうです。

このように、新しい会社組織が設立されても30年後にはほぼ1社も残っていないというデータがあります。厳しい現実です。

 

■5周年の意味

会社が5周年を迎えることが出来た事は統計上で「生存率15%のゲームに生き残ることが出来た」と言えると思います。会社経営で『これをやったら絶対に成功する』というものは無いと思いますが、「会社経営に失敗する原因」はあるように思います。

 

■その1「資金繰り」

まずは、「資金が底を尽きた」という事態です。会社は、運転資金がなくなると100%倒産します。当然、「給料が払えない」、「家賃が払えない」、「仕入れの支払いが出来ない」、「金融機関の借入の返済が出来ない」、「税金を納めることが出来ない」等を意味するからです。

運転資金がショートすると全てが終わります。倒産した企業の90%以上が、資金ショートが原因と言っても過言ではないでしょう。「キャシュフロー経営」が会社経営で最も重要と言われる理由はここにあります。

■その2「事業計画書の軽視」

当たり前ですが、会社経営で「質の高い事業計画書」を作ることはとても重要です。

「計画書なんか立ててもそれは予想だし、結局どうなるか分からないから意味がない」という人もいます。しかし、この事業計画書をしっかり立てることで、気を付ければ避けられた失敗を避けることが出来ます。

 例えば、レストラン。他所よりもおいしくて安い料理を出すとします。材料もこだわりの高級食材で、仕込みにも手間もかけて、周りの店に負けないメニューを作りました。

当然、美味しくて安い料理は毎日行列になります。しかし、値段が安いので利益があまりありません。

朝早くからお店にきて手間かけて仕込みをして、夜遅くまで働いても思ったより儲からないことに気がつきます。

ところが、突然材料費を節約して安い物を使おうと思っても今さら変えられません。また、料金を値上げしようものなら今までのファンを減らす結果になるでしょう。

このように、一見「成功したはずなのに、儲からなかった」話はたくさんあります。

 ■その3「流行り」を追いすぎる

「今まで誰もやってなかった」、「これから流行りそう」な物。多くの人は、これらのような画期的なアイデアが起業には不可欠だと思っています。しかし、流行はいずれ去ります。時代が変われば需要も変わっていきます。

必死に考えているそのアイデアこそ、失敗する要因になるのかもしれません。

 ■その4 拡大ありきの恐ろしいリスク

昔の起業は、全国展開したり従業員の数を増やしたりと、会社の売り上げの拡大がステータスでした。

少し前に流行った「白いたい焼」は覚えていますか。「白いたい焼き」を売るフランチャイズの屋台が流行りました。

その店は毎日行列を作り、行列をさばききれずに同時にたくさんのお客さんを逃してしまうほどでした。

並んでるお客さん全員に売れないのは見ていて勿体ないですよね。なので、どんどんお店を大きくして従業員も増やします。それでも行列は減らないので、今度は隣町にお店を出してみると、こちらもまた行列を作ります。

 これだけ売れるなら東京でやったらどうなるんだろう。東京にも出すと、テレビにも取り上げられて、作れば作るだけ売れていきました。かなりウハウハな状態です。

 そして出す店全て順調なのでドンドンお店を増やし、10店舗以上になりましたが、しかしちょうどその頃、ブームは去りました。

 

■起業して失敗してしまう4つの理由から

失敗しないようにするためには

1.資本金やコストをかけない

2.長く売上を確保出来る仕組みを作る

3.流行り・廃れのないもの

4.規模を増やさずに出来ること

 

今は、時代も変わりましたので、フリーランスならパソコン1台あれば働くことが出来ます。また、事務所も必要なく1人で初めることが出来るので家賃も人件費もなくコストがかかりません。

 ですから、失敗したとしても借金を負うことはありませんし、お金がマイナスにならなければそれはもはや失敗ではなく成功までの途中。資金繰りにつまって数年で倒産なんてことはありません。

 従来の「起業」といえば立派な会社やお店を思い浮かべますが、実はそれこそが大きな失敗のリスクになるわけで、店舗も持たずに1人で起業する方法こそが失敗しない起業方法だと言えるのです。

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