7月の風の便り

「物事の本質と出来事の意味を探る」

7月になった。本来であれば東京オリンピック開催にむけて世界中から多くの観光客が訪れ、日本は最大の盛り上がりを見せていたはずの時期。高校野球も予選が始まり甲子園を目指していたことだろう。

201911月にはじまった新型コロナ危機。世界経済は完全におかしくなった。一度、崩れたものは元には戻れない。世界で感染者拡大の情報が飛び交っているが、コロナの本質についての報道が少なすぎる。そろそろ角度を変えた情報を配信するべき時期。ワクチン開発はどうなっているのか?発生源などはどうなったのか?首謀者は?何か重要な意図がありそれを隠しているのではないかと思っているのは私だけではないと思う。

まずは、このウィルスの正体を探る必要がある。一つはっきりしていることは、このウィルスは自然由来ではないという点だ。厄介なことに一度生まれたウィルスは変異をし、いつ消滅するのかさらに狂暴化するのかが予測できない点だ。だから、当面は感染を防ぐ必要があるし、早期のワクチン開発は必要だと思われる。インフルエンザ・ウィルスも様々なタイプに変異し、A型、B型、香港B型など都度ワクチンが開発されているが絶対的な効果はない。安心材料の一つといってもいいだろう。

コロナ・ウィルスの始まりはSARSSARS200211月に中国広東省で生じた発症例を発端とし、20037月末までの9か月の間に全世界32カ国において、死亡者774名を含む8,096名の発症例(致死率9.6パーセント)があったが、これでも大騒動だった。高齢者や基礎疾患の存在が高致死率のリスク因子となっており、今回と同じ。

その10年後に、MERS。最初の事例は、20126月に急性肺炎後に腎不全を呈し死亡したサウジアラビア人(当時60歳)であり、死後に肺組織から新規のコロナ・ウイルスが検出された。次に同年9月にサウジアラビアに渡航歴があるカタール人(49歳)が重症な呼吸器感染症を呈したため、患者はカタールからイギリスに運ばれ、そこで分離されたコロナ・ウイルスの塩基配列が、最初の事例のウイルスとほぼ同じことから新規ウイルスによる疾患、「中東呼吸器症候群(MERS: Middle East Respiratory Syndrome)」、としてイギリスからWHOに報告された。WHO(世界保健機関)からの報告によると、2,070名が本ウイルス感染症を発症しており、うち少なくとも712名が亡くなった。

この2つと比較すると、今回の新型コロナは脅威であることがわかる。累計感染者数は630日時点で1,000万人を突破、死亡者数も50万人近く、まだ勢力は弱まっていない。感染拡大を防ぐために、海外渡航禁止から始まり、ロックダウン、都市封鎖が起きている。解除したとたんにクラスター感染が発生し、自粛解除が難しい状況に追い込まれようとしている。

我々も学ばなければ行けない。インフルエンザは確かに飛沫感染が感染の主な原因だが、コロナは「人から人への飛沫」よりも、「人からモノそして人への感染」が主要な感染ルートだという点だ。これが事実なら、健常者は自己防衛のためにはマスク以上に除菌の徹底をすることだ。移動時には除菌スプレイを持参し、空気の循環が少なく感染しやすいといわれているトイレでは消毒と持参のイソジンでうがいの徹底。この二つで相当の予防が可能だ。また、万が一の感染時に備えるべきは、免疫力を高めること。食生活も改善する必要がある。ビタミンやミネラルなど微量栄養素はサプリメントなどで補充する必要がある。

これ以上、我々の移動を制限し、経済活動を止めるのなら、これは新しい社会を作ろうとする動きだと考えるべきかもしれない。徹底的な管理社会の創設を目論んでいる存在があることもそろそろ自覚しよう。せっかく手に入れた自由な社会をそう簡単に手放してはいけない。我々自身の基礎免疫の獲得とワクチンの登場までは、而立的な行動と情報収集を怠らず、しっかりとこの難局を生き抜かなければならない

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