7月の風の便り

いつもお世話になり有難うございます。いよいよ、今年も後半に入り7月になりました。そして、新型コロナの感染拡大から、1年半が経過しました。世界はワクチン接種の推進から経済回復を見据える段階まできています。

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、世界の新型コロナウイル感染者は日本時間6月25日午後6時時点で1億8000.8万人。米・印で全体の35%占めています。

世界最大の感染国である米国は累計3359.1万人。昨年末から年明けにかけては米国の1日当たりの新規感染が20万人を超えていましたが、直近では1万人前後で推移し、ワクチン接種が功を奏した形です。

一方のインドも5月初旬には連日40万人超の新規感染が確認されていましたが、同月中旬以降は漸減し、直近では5万人台となっている。累計感染者は3013.4万人。3位のブラジルは1824.3万人。日本のマスメディアであまり取り上げませんが、インドがコロナの感染者数が減った背景は実はイベルメクチンの使用に踏み切ったことがあるようです。これは、ノーベル賞受賞者でもある、北里大学の大村智博士が発見したものです。もともと抗寄生虫病の特効薬であるイベルメクチンが、コロナウイルス感染症(COVID-19)に効果あり、との臨床試験がアフリカなどの途上国を中心に約80件報告されています。米英の多くの医師も「効果あり」として予防・治療に使うよう主張していますが、製薬会社や政府当局には「臨床試験が不十分だ」として、使用を阻止する動きもあるようです(何か、勢力争いも絡んでいるようで、きな臭いです)。治療薬開発とワクチン接種にはまだ時間がかかりますが、医療経済学の観点からも薬価が安く副作用がほとんどないイベルメクチンを使用するべきとの声は強く、その採否は世界的な議論になっています。

以下は読売新聞オンラインの調査研究に2021年4月28日に掲載されている内容ですので紹介しておきます。

2020年3月、アメリカバージニア州のイースタンバージニア医科大学の呼吸器・重症患者治療主任のポール・E・マリク教授がリーダーとなって、新型コロナに関する医師連盟であるFLCCC(Front Line COVID-19 Critical Care Alliance)が設立されました。FLCCCは、世界で広がっているイベルメクチンの臨床試験の報告をいち早く評価して、自分たちのプロトコルにイベルメクチンを取り入れ、他のグループの臨床試験を集約して評価をはじめました。その結果は2020年10月31日、「イベルメクチンはCovid-19パンデミックに対する世界的な解決策となる可能性を秘めている」とのタイトルで、約30報の論文を精査した結果として世界に向けて発信されました。その評価内容は、以下のような衝撃的なものでした。

1、新型コロナウイルスの複製を阻害し、感染した細胞培養において48時間でほぼすべてのウイルス物質を消失させる。

2、感染した患者の家族間のCOVID-19の感染と発症を防ぐ。

3、軽度から中等度の疾患でも、発症後早期に治療することで回復を早め、悪化を防ぐ。

4、入院患者の回復を早め、集中治療室(ICU)への入室や死亡を回避する。

5、国民全体に配布・使用されている地域では、症例死亡率の顕著な低下をもたらす。

(以上)

現在、接種が進んでいるコロナワクチンの効用は感染予防です。ファイザー社製mRNAワクチンは大規模臨床試験により新型コロナウイルスの発症を95%抑えるという高い効果が示されました。その後、実際に大規模接種をいち早く開始した、アメリカ、イギリス、イスラエル、カタールからもReal worldでの高い効果が論文(多くは査読後)として相次いで報告されています。

現時点の情報をまとめると、重要なことは「まずは、個々人の免疫力を上げる」ことです。そして、感染予防のために「手洗い・マスク・3密を避ける」こと。その次に、ワクチンの摂取で「体内に抗体をつくり、感染しにくくする」ことです。さらに、感染後に症状が出た場合に「イベルメクチンなどの特効薬」を使用することで重篤化を防ぎ、医療崩壊を避けることです。これらを最大化することでコロナの収束のスピードを上げることが期待できそうです。

もはや利権などの権力争いなどは愚の骨頂で、国が政治力を正しく行使し国民に情報をオープンにし、総力を挙げて「コロナショック」から立ち直る時なのです。

そういう意味では「オリンピック」の強制実施は後世に遺恨を残すことになるように思えてなりません。多くの一流アスリートが不参加を表明し始めています。優先順位を明らかにし、一時的なイベントは切り捨てる覚悟を政治家には持ってほしいと思います。

 

令和3年7月

代表 坂田 嘉一

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