8月の風の便り
8月は子供たちにとっては夏休み真っ只中です。
さて、誰にでもある思春期の夏の思い出といえば何でしょうか?
今回は、私の小学5年生の夏の思い出をお伝えしようと思います。
■夏体験した、はじめのアルバイト
私が小学5年生の夏に、何人かの友達に誘われて海辺の民宿でアルバイトをしたことがあります。
人生で初めてのアルバイトとなりました。
仕事内容は夏の繁忙期の雑用。特に、食事時はごった返していて、必死に言われるままに配膳の手伝いをしていました。
宿泊客の食事も終わるころには、かなりの疲労感に襲われました。
民宿のスタッフの方もさすがに疲れた様子・・・。
「はーい!片づけよう!!」とおかみさんの一声で片づけにかかります。
終わったころには、さすがにクタクタで、10時頃には気を失うように眠りにつきました。
■人生初めての報酬
翌朝も朝食の配膳の手伝いをして、何とか二日間のアルバイトが終わりました。
人生初のバイト代も、いくらもらえるかなんてわかりませんでした。
そして、帰りの汽車の中で、友達が「あれだけ働いて、3000円か・・・」と愚痴をこぼしています。
そこで初めて気づいたのですが、自分だけ2000円も多くもらっているのです。
そういえば渡されるときに「ほかの人に言ってはダメよ。・・・」と耳打ちされたことを思い出しました。
その時に「そうか、働きによってアルバイト代も変わるんだ!」と気づかされました。
今でも夏の海辺にいくと、その時の懐かしい記憶がよみがえります。
あれから40年が経ちました。
今は成果主義や実力主義で時間よりも成果で差がつくことは当たり前の話でしょう。
私は初めてのアルバイトで、貴重な経験をさせてもらったと思っています。
坂田 貴和