8月の風の便り

お盆を前に高齢化について少し考えてみたいと思います。

現在国内の高齢者は3500万人になろうとしています。このうち要介護者は600万人を超え、高齢者の約2割が要介護の状態になります。

実際に家族に要介護の存在がないと、なかなかイメージしにくいと思いますが、いざ家族に要介護者が発生すると状況は一変するはずです。厚労省が実施している「就業構造基本調査(2012年)」によると、1年間で、介護を理由に介護離職をした人は10万人以上にものぼっています。皆さんの周りにも介護休職されているミドルエイジャーの方はいらっしゃるのではないでしょうか?

私の家族もつい最近介護認定を受けたところです。いつかは来るとわかっていながら十分な準備ができたかどうか多少疑問ではあります。介護の原因を見ると、脳卒中、認知症、骨折など様々ですが、老化に伴う介護だけではないことがわかります。

介護の担い手の7割が女性ということですが、これはいただけないと思います。それぞれの状況に合わせた役割があるはずですから、可能な範囲でサポートをする必要があると思います。

高齢者を敬うことは日本の美点の一つだもあると思います。いつかは自分も同じ状況になることを想定して、長く生きることの学びの場として、介護と向き合っていければと思う次第です。

「お盆にはご先祖さまに手を合わせて、今こうして生きていることへ感謝する。」

これが日本人としてのあるべき姿なのではないでしょうか?

家族で海外旅行も確かにいいのですが、お盆はそもそも何のためにあるのか。原点を見失わないようにしましょう。

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