9月の風の便り

秋の気配のする前の8月28日夕方、安倍晋三首相(自民党総裁)は、辞任する意向を表明した。持病の潰瘍性大腸炎の再発が理由とのこと。

首相は第1次政権で、2007年に持病の悪化を理由に突如退陣した。翌年2008年9月はリマンショックで経済危機を迎えた。来年2021年も繰り返されるのか? 安倍首相は2012年12月に旧民主党から政権を取り戻して第2次政権を発足させた。官邸主導の体制を確立し第1次政権を含めた通算在任日数は桂太郎氏を超えて最長を記録した。連続在任日数でも24日に2799日に達し、歴代トップとなっていた。

次のリーダーはピンポイントになる可能性もあるが、有事のリーダーシップが求められる。米国大統領選挙も見据えると対外的な交渉力も不可欠。そして何より、強靭な精神力と肉体を兼ね備えていることが求められる。激動の時代に突入している以上、これまでのスマートなリーダーは必要ない。

新総裁の任期は安倍首相の残りを引き継ぐため21年9月末までとなる。自民党総裁選は9月中旬までに実施する予定。石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長、菅義偉官房長官、河野太郎防衛相あたりの争いになりそう。誰が就任しても、新型コロナ対策、経済対策は重要な局面にあるだけに、就任早々激務が待ち受けている。

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